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ここは商館長の寝室で、天蓋付のベッドが置かれていました。弘化年間(1844~1847)に磯野文斎(信春)が書いた『長崎土産』のなかにも商館長のものと思われる豪華なベッドが見られます。
この部屋は、17.5畳の部屋と同様、商館の事務室として使われていたと考えられます。ここでは、文政5年(1822)の江戸参府に先立ち、幕府への献上品のオルゴール付時計を改めている情景を再現しています。
右側にあるソファーは、ティツィア・ベルフスマがブロムホフ家族図の中で座っている形状のものとほぼ同じものになります。足は獣足で、当時のアンピール様式の家具の特徴を持っています。
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