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カピタン部屋

17.5畳の部屋

17.5畳の部屋は、玄関脇という位置や、カピタン部屋全体の機能から考えて、主要な事務を執る場所であったと考えられます。
ここでは、1817年12月に行われた、前任の商館長ドゥーフから新しく商館長になるブロンホフへの引き継ぎの情景を再現しています。


17.5畳の部屋(朱印状)

右奥のテーブルの上に広げられているのは、将軍徳川家康の朱印状(複製品)です。この朱印状には、日本のどこの港へ来航しても良いことが保障されており、平戸・出島時代の長きにわたる日蘭交流の歴史が始まりました。


玄関の間

室名と他の部屋との位置関係から、ホールとして使われていたと考えられます。
1823年の記録では、この部屋に「玉突台」と書かれており、ビリヤード・テーブルが設置されていたことが分かります。


玄関の間(照明器具)

鳩の装飾が付いた特徴的な照明器具は、カピタン部屋の室内を描いた川原慶賀の絵にも見られます。これは、オランダに現存する同時代に作られた灯具を元に複製したものです。


大広間

カピタン部屋の2階には、商館長の私室のほかに、迎賓館としての機能をもった公的な部屋がありました。
その中で最も広かった35畳の大広間では、クリスマスを祝ったとされる「阿蘭陀冬至」の祝宴風景を再現しています。

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